造形製作過程
株式会社 ティーエーシー

製 作 過 程
 発泡スチロールが製品(作品)になるまでの過程を
写真とあわせて見てみましょう。
実際には、各作品によって作業工程は違いますが、今回は「アダンの木」
取り上げてみました。
「アダンの木」とは、沖縄地方や奄美大島などの南方に生息する植物で
「田村一村(たむら いっそん)という画家が描いた有名な絵があります。
独特の肌合いと不規則な表皮の表現が特に難しかった点です。
はじめはスチロールがあるだけです。
(当然か)ここからイメージを
創って行きます。
出来上がりの大きさを考慮して
余裕をもったサイズで寸法をとります。
ふくらみが足りないところには、
このようにパーツをたしてやり、全体の
イメージをマジックで描いてみます。

熱線を使い、描かれたイメージ線を
具体的な形に削いでいきます。
全方向から、満遍なくチェックして
枝の立体感を表現していきます。
熱線・ナイフ・カッター・サンドペーパー
などを使って、より原型に近いところまで
創りあげます。
ここからが、造型の腕のみせどころなのですが、熱中しすぎて写真を撮るのを忘れました。
で、簡単に説明すると・・・
ナイフとサンドペーパーで自然な曲がり具合と丸みをつけた土台に樹脂加工を施し
FRP加工を加え、その上から再度樹脂を塗り、枝の節目や微妙な表情をつけてやるんです。
ここからは、大きめの写真を載せましたので、自然に近い色合いや肌感を見てみてください。

  
  樹脂がある程度固まったところで、色を塗っていきます。
自然感を出すために、ベースの色を塗ってから何度も
薄めた違う色を全体にかけてやり、重厚感を出します。
葉の根元も、現物と見比べながら、また資料を調べて
よりリアルになるように着色していきます。
人工でできた葉を先端に取り付けていき、今度は
葉と根元と全体の色のバランスを考えながら
        最終調整をおこなっていきます。

     
今度は葉の繁り具合のバランスを調整しながら
取り付けていき、ようやく完成形になりました。
これが、最終的な設置例で、場所は都内の
あるビルのバルコニースペースです。


        
 これまた人工の実をつけてバランスをとります。  で、足元にも人工樹木をあしらえて、都心の
 ビルの一角に南国の海岸が出来上がりました。

    


ご質問・お問い合わせ